感動エピソード

わたしたちが好きな人

私にとって「結婚式」は、いつまでも憧れのものであってほしいと思います。

お姫様のようなドレスにどきどきして、大人の女性として着物をしとやかに着こなして、誰よりも綺麗にメイクアップして、ずっと見放さず味方でいてくれた家族と、いろんな感情を味わいながら共に成長してきた友人と、未熟な自分を磨いてくれた先輩や上司の皆様に囲まれて、「おめでとう」という言葉と大好きな人たちの「笑顔」をたくさん感じることが出来るのです。

そして、結婚式は自分たちが輝ける夢の時間でありながら、尚、自分が自分でいられたことの意味に気づかされる瞬間があります。

結婚式の代表的な演出として、「キャンドルサービス」があります。

各ゲストの皆様のテーブルに1つずつと、メインのキャンドルへと火を灯していく、根強く人気の残るセレモニーです。

メインキャンドルには、その大きさや形、炎の魅せ方の違いによるさまざまな種類がありますが、1番多く使われるものは、新郎新婦を現す大きなキャンドルと、それを包むような小さなキャンドルがいくつか飾られたデザインのものです。

キャンドルサービスと、このメインキャンドルの意味をご説明してとても共感してくださった新郎新婦様が先日、結婚式を挙げられました。

こちらの新郎新婦のお2人は、テーブルに1つのキャンドルではなく、ゲストの皆様お1人に1つずつキャンドルを用意しました。

その中にこっそりある心をしのばせて…新郎新婦様が持つトーチの炎は、両家のご両親様に火をあわせていただき、そこから炎を受け継がれました。

その炎でゲストの皆様へ心をこめてキャンドルサービス。

皆様のテーブルを回られた後には、いよいよメインキャンドルですが、ここでお2人はゲストの皆様へと呼びかけます。

「このメインキャンドルはまだ未完成です。このキャンドルの一部は今お集まりの皆様のお手元にあります。皆様のおかげで今の自分たちがいる、そのことに感謝し、皆様の見守る中でこのメインキャンドルを灯したいと思います」

お2人は、メインキャンドルの小さなキャンドルをゲストの皆様のところへちりばめていたのです。

一緒に働いている会社の方、学校で仲良くなった友達、2人が知り合ったサークルの友達、親族の皆様、家族ぐるみで仲良しの方、そして家族…みなさまに新郎新婦様のもとへと集まっていただき、お2人のキャンドルは完成しました。

新郎新婦様はご両親様から受け継いだ炎で大好きなゲストの皆様に囲まれてメインキャンドルを灯され、その瞬間、初めて生を受けたかのように、お2人の姿はとても強く輝いて見えました。

結婚式とは、普段の生活では無意識に内に秘めてしまう想いをなんのしがらみもなく表現できる魔法の時間です。

新郎新婦様が憧れる結婚式と、新郎新婦様が秘めている「誰かを想う心」をみなさまにお届けできる結婚式を、ずっと創り続けていきたいと思います。

ウエディングプランナー 白井愛